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コンセプトノート

191. 「態度」と「予測」に責任を持つ

自分でコントロールできることに集中する。個人における選択はもちろん、組織における意志決定においても、意識しておくべき原則でしょう。

『7つの習慣』では「インサイドアウト」という発想で、まず直接影響を及ぼせるもの(私的成功)に集中し、それから間接的に影響を及ぼせるもの(公的成功)へと「影響の輪」を広げていこうと説明されています。

先日手にした『今日は残りの人生の最初の日』でも同じことが書かれているのですが、その切り口が違っていました。

 どんな態度をとるか、どんな予測を立てるか。このふたつをコントロールすれば夢はぐっと近づく。これに関しては百%自分の責任だと承知しておけば、回り道をしないですむ。このふたつについてはすべて自分の頭のなかで決まるのだから、人のせいにしてはならない。せっかく自分の頭で考えるのだから、自分のプラスになるように考えよう。(p148)

「自分でコントロールできること」を、『7つの習慣』は直接―間接という切り口で捉えています。
こちらは敢えて言えば未来―現在という切り口になるでしょうか。

先を読み、目標を立てる。これは未来の話。
物事にどんな態度で臨むか、何かが起きたときにどういう態度でそれを受け止めるか。これは現在の話。
自分でコントロールできることは畢竟この2つなのだから、ここにフォーカスしようというメッセージは明確でした。

もうひとつ気になったのは、「責任」という重い言葉。
例えば自分ではコントロールできない理由で失敗したとします。
失敗の責任は自分にはない。
しかし、その失敗に対してどんな態度を選ぶかは自分の自由であり、責任。
強さの問われる瞬間だと思いました。