論理的に正しいことを書くことは、内容のあることを何も言っていないことに等しい。 村上陽一郎 『論理とレトリック』(日本経済新聞 2010/7/15 夕刊) 今週、深く頷いてしまった一文です。ここだけ取り出すと奇異な感じが […]
カテゴリー: コンセプトノート
349. 高質な思い
聞き手が語り手の問題意識を「我がこと」として感じたとき、聞き手は語り手に「共感」します。聞き手が、この「我がこと」は「皆のこと」でもあると感じたとき、聞き手は語り手の「大義」を感じます。このようにして、聞き手は語り手個人 […]
348. 「事情通」に頼らない
「事情通」の仕事 ある中央官公庁の無為無策を難じる記事を読みました。記者に「あの組織は、なぜあのような策を取ったのか?」と問われた大学教授は、実はその組織には強力な派閥があって、特定の方向性の策が打ち出されやすい構造があ […]
このような相談を受けたとしましょう。 「とにかく忙しすぎる。○○案件を10個も同時進行させられているんだよ」 皆さんはどのようなアドバイスをするでしょうか。 「案件を10個も抱えて忙しい」と聞けば、問題がありそうに思いま […]
最大後悔最小化基準 これは「市民は、最大の後悔を最小化するような行動を選択する」(p153)と見なす考え方です。ここで「後悔」とは「選択の前に状況を正しく理解していれば獲得しえたものと、選択によって実際に獲得したものの差 […]
汎用的な、問題解決のサイクル ほぼすべての仕事で、問題を見出し、取り組み、解決に導くことが求められます。仕事柄、そして個人的な興味から、多くの問題解決の方法論を学び、そして試す機会がありました。 もちろん、用途に応じてさ […]
「イヤな予感がする」と「イヤな予感がしてたんだ」では大違い 『「いやな感じ」「いい感じ」にも意味がある』というノートでは、情動や感情を意識下からのシグナルだと説明している神経学者や心理学者の見解を紹介しました。実際、われ […]
343. ハーディネス(心の頑健さ)
大きなストレスにさらされても健康を維持している人がいる。このことに興味を持った心理学者たちは、こうした人々はストレスを他の人とはちがう形でとらえているのだと考え、それを「ハーディネス(心の頑健さ)」と呼んだ。 ジェーム […]
問題解決のワークショップなどで最初に確認するのは、「問題」とは何か・どのように定義されるべきかということです。これは意外に奥の深いテーマで、問題の発見と定義というタイトルで1日のワークショップが組めてしまうほどですが、す […]
登山をしているときの、大きな課題がある。 それは「執着を捨てる」ということだ。 今までの話と矛盾しているようだが、誤解しないでほしい。夢を実現させたいと思うことはすばらしい。だが山に入ってからは、その思いをいかになくす […]