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地上最強の商人

  • タイトル:地上最強の商人
  • 著者:オグ・マンディーノ(著)、稲盛和夫(監修)、 (イラスト)、無能唱元(翻訳)
  • 出版社:日本経営合理化協会出版局
  • 出版日:1996-09-01

ミニレビュー

Self-help(自助)というジャンルでは最も有名な本の一冊です。

概要については、監修者である稲森和夫氏のまえがきから引用します:

 本書の第一部「地上最強の商人」は、どのような人のこころのあり方、考え方が人を永続的な成功へ導くのか、それを大人の寓話としていきいきとおもしろく描いた、今までにないユニークな成功物語です。特に十巻の巻物のところで、普遍的な成功の原理原則がわかりやすく説かれています。

書かれている通り、この厚い本の核となるのは6ページほどの10巻からなる「巻物」。

書かれたものから本当に学ぶというのは難しいことです。深い感動も、時が経てば薄れてしまう。この10の小文を読者の身に染み込ませるために、第一部では物語仕立てにしたり、第二部(原著では別の本)では1年弱のプログラムを用意したりしています。

そのプログラムも、とてもシンプル。言ってみれば「読書百遍」というところでしょうか。シンプルではありますが、書かれた文字を『こころのあり方、考え方』にまで落とし込むためには、確かな方法かなと思います。考えてみれば宗教にはだいたい経典があって、繰り返し読みますよね。

気に入った引用をもう一つ。

たとえ、神の言葉といえども、それを売りこまなければ、人びとは聞いてはくれないのだ。

(P171)

#この本は、第一部が“The Greatest Salesman in the World”、第二部が“The Greatest Secret in the World”という本の翻訳です。それぞれペーパーバックで千円以下で買えるので、英語が苦にならない方は原著を試してみるのもよいかも。