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「むなしさ」の心理学―なぜ満たされないのか


ミニレビュー

tomeさんから推薦を受けて読みました(ありがとうございます>tomeさん)。

200ページ強の新書で、150ページくらいまでは読み応えのある本でした。特に「どうせ死ぬから人生には意味が無い」「生まれ変わりを信じているから死は怖くない」、どちらも偽りの生きる意味への逃げ道だとしてしりぞけて、そこから考えているところが誠実です。

で、「むなしさを超える」心理学としてフランクル心理学とトランスパーソナル心理学を紹介しています。前者はすんなり理解できました。「何がしたい」ではなく「何が求められているか」から生きる意味を探しましょうというアプローチは、(起-動線のように)「自分」を出発点とする考え方に違和感がある方には「優しい」考え方だと感じました。

トランスパーソナル心理学というのはよく分かりませんでした。図書館でたまに目にする言葉なのですが・・・