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処生術―生きるチカラが深まる本


ミニレビュー

この本は藤原和博というブランドを広く認知せしめた彼の最初の本と言っていいと思います。

著者はこの本を売るために自ら書店を300店歩いて回りました。更に手を尽くしてパブリシティに取り上げる努力をし、実際の部数より2桁以上売れているかのような印象を世間に与えました。そしたらこの本をミリオンセラーと勘違いした(?)出版社の方から次の本の執筆依頼が来るようになった・・・とはご本人の弁ですが、なるほど自分ブランドの確立には品質と演出の両方が必要なんだなあと感じ入りました。

5年前の本であり、ここで彼が「ヘンだ」と指摘した日本のヘンなところも最近では公に「ヘンだ」と認知されています。読み方としては新しい発想を得るために読むというよりは良質の半生史をを読むつもりでどうぞ。もし、自分の生き様をネタに『処生術』というタイトルで本を書けと言われたら何を書こうかなどと考えながら読んだら更に面白いでしょう。