マインドの時代
“The Rise of the Creative Class“、『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』、「意識の高い資本主義」(『メガトレンド2010』)、『フラット化する世界』、『経験経済』など、現代の社会を変えつつある潮流について論じた本や、一社会人として仕事をしてきた経験、そしてもちろん起-動線を通じて話す機会を得た多くの方々からの示唆を総合すれば、我々が足を踏み入れつつあるのは「マインドの時代」であると言えそうです。
「マインドの時代」に生きる社会人の心得
「マインドの時代」の社会人は、それぞれの仕事にどう向き合うべきか。今日の段階で大事だと思うことを幾つか綴ってみます。また追加・更新したくなると思いますが、2006年9月時点版ということで。
仕事の成果を、”Productivity”だけでなく”Creativity”で測る
「どれだけたくさんの仕事をしたか」ではなく、
「どれだけの価値をもたらしたか」で仕事の成果を測れないだろうか。
「自分ならでは」の仕事ができただろうか。
仕事の目標を、”Profitability”だけでなく”Sustainability”に据える
短期的には利益を得られる事業であっても、
それが長期的に持続できないならば参加するべきでない。
家族、社会、自然、次の世代の損失をもたらす事業は、継続性がない。
仕事の能力は、”Skill”だけでなく”Mind”を磨く
仕事に熱中すること・楽しく仕事をすることは、
単に個人の精神衛生の問題ではない。
製品やサービスの「意味」や「物語」や「こだわり」が価値を産む時代には、個人が仕事に臨む「態度」つまりマインドが成果に反映される。
いやいや仕事をしていてもスキルは磨けるが、マインドは磨けない。
仕事のポートフォリオを作る
マインドを磨くためには、
有償/無償、職業/家庭、本業/研究など、
任意の軸で仕事のポートフォリオを設計する。
うまくいけば、それぞれの仕事の好循環が生まれる。
社会に果たしたい、自分のミッションを持つ
仕事のポートフォリオを貫くのは、自分なりのテーマ。それは、
「社会に果たしたい、自分のミッション」。所属している組織の理念とは別に、
自分のミッションを言えるだろうか。
態度を選ぶ。そのための勇気を持つ
どんな刺激であれ、反応する態度は自分で選べる。
短期的には居心地がよいが、長期的には今動いたほうがいい。
そう分かっているときに動くのが、ほんとうのハードワーク。
見えているリスクを敢えて取る勇気が持てるだろうか。