ToDoリストには載らない、大事なこと
ToDoリストは「やるべきこと」(Things To Do)のリスト。
やるべきことをリストアップして、さっさと片付ける。
これはもちろん大事です。
ただ、ToDoリストにあるのは
既にやると決めた(あるいは決められた)こと。
ToDoリストに書けるほど具体的ではないけれど、
たまには時間を取って考えておきたいこともあります。
それは現状を疑ってみたり、目標を定めたり、
さらには目的を問い直すこと。例えばこんなことです:
・今のペース、今の環境、今の自分の成長に満足か?
・どこまでやったら、今の仕事を「卒業」してもいいと思えるだろう?
・今後10年間でどうしても達成したいことがあるとすれば、それは何か?
・何かにチャレンジするとしたら、そのタイミングはいつか?
答えるべき問い(Questions To Ask)を作ること
といってもいいでしょう。
QTAリストの効用
TTD(Things To Do) だけでなく、
QTA(Questions To Ask)のリストを作る。
毎日読み返すリストではないかもしれませんし、
都度答えが違う、答えが出ない、そういう問いもあるかもしれません。
しかしQTAリストの効用は大きいはずです。このリストによって:
生産性が上がります
ToDoをこなしながら「こんなことやっていていいんだろうか…」という不安が出てくるようでは生産性が下がりますよね。QTAリストによって、方向性や目的といった大きな疑問を考える時間を別に取ることで、ToDoへの集中力を高められます。
ToDoリストに意味を与え、質と量を最適化します
QTAリストを読み返すということは、
仕事の意味を問い直すことでもあります。もしかしたら、
現在のTTDリストの順位が大幅に入れ替わる、
あるいはばっさりと減ることになるかもしれません。
自分のブレ、成長、迷いに気がつきます
いったん方向性を見出したような気持ちになっても、
環境が変わればまた迷うもの。
「この間答えられた質問に答えられない」、あるいは逆に
「この間答えられなかった質問に答えられるようになった」という
経験を通じ、良くも悪くもそういう自分のブレに気がつきます。
QTAのサンプル:「グレート・クエスチョン」
QTAリストに載せる項目はもちろん自由です。
しかしゼロから考え出すのはなかなか難しいもの。参考までに、
岡崎 太郎さんの「グレート・クエスチョン」を引用しましょう。
・あなた今の会社で一生働きますか?
・あなたは資産が10億円あっても、今の仕事を続けますか?
・10年後も今の会社に在籍していますか?
・5年後あなたは、やりたい仕事ができているでしょうか?
・あなたは死んだら、どんな人だったと思われたいですか?
・今あなたが職を失い、あなたが今その資産を失っても、もう一度チャレンジする勇気と気力がありますか?
・セミリタイアがしたいというけれども、リタイアした生活を10年続けられますか?
・20年後も、その問題はまだ問題ですか?
・もし余命が一年と宣告されたら、あなたは今の仕事を続けますか?
『すごい!自己啓発—「夢」をバージョンアップしろ!』