カテゴリー
コンセプトノート

112. 「たとえ」で養う未来観

未来は○○である

絵や文章を描いて(書いて)みたり、写真や絵を貼り付けてみたり。

ビジョンをつくる手法は様々ですが、共通する原則は
「目で見たり手で触れられるくらい『具体化』しよう」
ということ。

“Creative Decision Making: Using Positive Uncertainty”という本の著者である、H. B. GelattとCarol Gelattの“Metaphors of the Future”というコラムで、自分の「未来観」を掴むとても分かりやすいやり方を見つけたので紹介します。

下に、未来についての「たとえ」が4つありますので、
まずは読んでみてください:

1. ローラーコースター(Roller Coaster)
未来は暗闇の中を走るローラーコースターである。
いつ急カーブするかは、そのときにならないと分からない。
ときどき、先の方が見えることもある。
でも予めレールは敷かれていて、我々はシートに固定されている。
ローラーコースターのコースを変えることは、我々にはできない。

2. 大河(Mighty River)
未来は大いなる川の流れである。
歴史がゆったりと流れ、我々を運んでいく。
地震のような大きな天災や、それに匹敵するような人類の努力によって
変えられることもあるが、そういった場合を除けば
そのコースはほとんど決まっている。
我々個人は、注意深く流れを見据えることによって、
川岸にぶつかったり渦に巻き込まれたりすることを避け、
うまく流れに乗っていくことができる。

3. 大海(Great Ocean)
未来はどこまでも広がる海である。
どこにでも行けるし、そこに至る道筋も無限にある。
潮の流れを活かし、海面を読み、未知の海を慎重に進めば、
我々が優秀な船乗りなら、きっと目的地に到達できる。
台風や大波のような、予期できない災害さえなければ。

4. 丁か半か(Colossal Dice Game)
未来は素晴らしいギャンブルである。
刻一刻、予想もしなかったことが起きる。
我々にできることは、このゲームを楽しむことだ。
運を祈り、訪れたツキをエンジョイしよう。

自分の未来観を知る

読んだら、下の3つの質問に答えます:

  • どの例えがもっともしっくりきましたか?それはなぜでしょう?
  • 他の3つ例えは、どこが気に入らなかったのですか?
  • あなたは未来をコントロールできると思いますか?未来に起こることにどの程度自分が影響を及ぼせると思いますか?

……いかがでしたでしょうか。
自分の未来観は意志決定に大きな影響を持ちますから、
自分の考え方のクセや限界を知るための、
とてもよいエクササイズだと思いました。
特に、4つの喩えがよくできていますよね。

「自分なりのたとえ話」を作る

コラムはさらに、「自分なりのたとえ話」を作ることを奨めています。

 何にたとえても構わないから、
 自分なりのたとえ話を作り、修正していって、
 「私にとっては未来は…」というたとえ話を持つ。

 その「たとえ話」には、
 自分のビジョンを見直したり広げたりするためのヒントがある。

自分だったら…と考えてパッと思いついたのは、
「私にとって未来は…麻雀である」。
これは賛同してくれる人が多いのでは(笑)。
大学生の頃やったきりですが、
実力とツキの混ざり具合とか、自分のクセが出てしまう点とかが、
なんとも人生の縮図みたいだと思いました。

ただこれだけでは、自分の未来観を表現できていないので、
更なる修正が必要そうです。

あなたなら、未来を何にたとえますか?

Inspired By
“Explore the future with metaphors”
Thanks (as always) for sharing great resouces and insights with us!