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自己暗示

  • タイトル:自己暗示
  • 著者:C.H.ブルックス(著)、エミール・クーエ(著)、河野 徹(翻訳)
  • 出版社:法政大学出版局
  • 出版日:1966-06-01

ミニレビュー

とある本で「意志と想像力が争えば、つねに想像力が勝つ」という言葉を見かけ、原典を探して、この本に突き当たりました。
この本の引用として書き直すと
「想像力と意志が相争っているとき、勝者は常に想像力の方である」
です。言ったのはエミール・クーエというフランス人。

自己暗示=催眠術=うさんくさい本かなと思って読み始めたのですが、予想はよいほうに裏切られました。

解説の千葉康則氏(法政大学名誉教授。故人)は『もちろん発刊された年代や著者の立場からいって、この本の説明や用語にはかならずしも科学的とは思われないものも含まれている』としつつ、このように述べています。
『私は脳科学を専攻しているので関心をもって読んだのは当然だが、同時に、かなりきびしい批判的態度をもちつづけたつもりである。しかし、これを読んで感じたことを一言でいえば、この本でいう「誘導自己暗示」とは、ひとりよがりなところのないごく自然な治療法であるということだ。』

「ひとりよがりなところのない」とはうまい表現だと思いました。要するに、検証されていない理論や個人的な経験に基づいた我流の療法ではないということです。著者の主張の多くは、納得しやすい事実から妥当な推論によって導かれているので分かりやすく感じます。

(参考)
特殊(目的別)自己暗示の形式 – *ListFreak

コンセプトノート

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