ミニレビュー
引用:
僕は、単独・無酸素で八〇〇〇メートル峰を登るので超人的な体力があるのではないかと思われますが、お医者さんや大学の専門家が僕の体を調べたところ、握力も脚力も筋肉量もが、同じ年齢の男性平均以下でした。(はじめに)
という、1982年生まれの若き登山家が書いた本。第2日本テレビがヒマラヤ登山の様子を初めて動画中継したとき、企画のタイトルは「ニートのアルピニスト初めてのヒマラヤ」だったそうです。
体力的には平均以下という著者が、なぜ超人的な挑戦を続けられているのか。自らの精神の成長を、淡々とした筆致でつづっています。
(参考)
「執着をしないとは、すべてをなくすことではなく」