ミニレビュー
ジェネラリストかプロフェッショナルか。キャリアの選択においてよく問われる問いです。決して二者択一ではないのですが、大まかにはそのように言われます。
この本は断固としてプロフェッショナル主義。
・中間管理職ポストが削減され、昇進が難しくなった
・管理職になる前の方が仕事が充実していたと感じる人が多い
・業績連動型の報酬制度の下で大きな利益を上げているのは、ゼネラリストではなくプロフェッショナルである
という背景から、
引用:
本書では、サラリーマンがこれから進むべき道は、「専門性を使って利益を生み出す企業内プロフェッショナル」という立場に立つ。
という前提で書かれています。
「プロフェッショナルになるには最低九年」というのが持論。その内訳は、九年を三年ずつに分けて、こんな感じです。
1. 一人前になるための修行段階
(目標:社内でそこそこ認められる)
2. 社内・業界・職種におけるポジションの向上を目指す
(目標:社内研修の講師、業界紙に記事が載る)
3. 業界を超えて社会でスキルを発揮
(目標:社外にも名前が広く知られる、専門外のテーマについても意見を求められる)
後半は、勉強法や企業内プロフェッショナルの事例(著者ご本人を含む )など。
転職や起業を考える前に、今の企業でやり残したことはないか?を考えるヒントが得られそうです。特に大企業にお勤めの方に。