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ブックオフの真実――坂本孝ブックオフ社長、語る


ミニレビュー

ブックオフ(古本屋チェーン)の社長坂本さんへのインタビュー&対談集。

古本の買い取り価格を

「定価」「出版されてからの期間」「本の状態」

の関数にしてしまうという発想がすごい。売るときはこれに「同じ本の店内在庫数」という変数が加わりますが、なんにせよシンプル。

シンプルなのでオペレーションが設計しやすい。だからフランチャイズ化できるし、目利きでなくても「商売」に専念できる。

新刊書店は売れ筋の本を並べるので、いわゆる良書はブックオフの方が見つけやすいというくだりにはハッとしました。そうなんですよね、2〜3年前の本は新刊書店では見つけにくいので、最近はネットか図書館で本探しをしている時間の方が長い気がします。

ブックオフに寄せられている批判のうち本質的なのはやはり著作権料の問題(古本の流通過程でも著作権料を徴収すべきということ)でしょうか。たまたま最初に台頭したブックオフという一企業に批判が向くのはおかしいですが、リーダー企業の宿命でもありますね。社長も前向きに対応すると書いてありました。はやいところ著作権料などの問題がクリアになって、古本がバンバン流通するといいなあ。