ミニレビュー
大きな決断を目の前にした不安。
一歩踏み出してしまってからの、不安との戦い。
自身とても不安定な生活を送っているので(笑)、不安との付き合い方には人一倍興味があります。図書館でこんなタイトルの本を五木寛之さんが書いているのを見つけて目次をパラパラとめくったとき、借りざるを得ない、と感じました。
というのは、目次が実に魅力的なのです。「あー、そうそう」と思わせる不安ばかり。ここに引用しておきましょう。
1 いま、だれもが抱える不安
2 「こころの戦争」に傷ついてしまう不安
3 若さが失われていくことへの不安
4 真に頼るものが持てない不安
5 時代にとり残されることへの不安
6 暴発するかもしれない自分への不安
7 働く場所が見つからない不安
8 病気と死の影におびえる不安
9 すべてが信じられないことの不安
10 本当の自分が見つからない不安
個人的には7が、起-動線世話人の興味としては4、10あたりに目が行きました。内容的には共感できたりできなかったり、当たり前のように感じられたりハッとしたり。でもとにかく不安を力とするためのヒントをたくさんもらいました。
もうひとつ気になったのが表紙の女の子。奈良 美智さんという方の作品だそうです。