ミニレビュー
事業家としてのエジソンの生涯を、当時の社会や競合者の動きを踏まえて解説してくれています。
副題が「知的財産・システム・市場開発」となっている通り、エジソンの業績は単なる発明屋のそれではありません。
徹底した特許戦略のすごさは、後年彼の30超の会社をまとめた「トーマス・A・エジソン社」の資産の半分以上が知的資産だったということでよく分かります。
また電力・鉱山・映画などなど、大規模なビジネスシステムを作り出して稼ぐシステム事業にも何度も挑戦しており、モノだけでなくマーケットを創り出すことにも熱心でした。
ちなみにこの本の付録で知ったのですが、エジソンの文書を集めたWebサイトがあります。
> The Thomas A. Edison Papers
あまりにもすごい。読んでも圧倒されるばかりで、仕事力を伸ばすためには役に立たないかもしれませんが、少なくとも楽しめます。ということでこのカテゴリ。