ミニレビュー
分かりやすさが受けてヒット中という評を読み、手にとりました。
「誰とでも」「15分以上」「会話がとぎれない」!
15分間は、けっこう長いですよね。でも「はじめに」で、早くもできそうな感じがしてきます。
引用:
■まず5分! > 相手の話をとにかく「聞く」
■スイスイ10分! > 自分の気持ちをちょっぴり「話す」
■楽勝で15分以上! > 相手に「質問」しながら話題を広げる
なんだ、修飾語を削れば「聞く」「話す」「質問する」じゃないか、なんて言っていたら、会話が途切れてしまいます。書評も途切れてしまいます。
本書が焦点を当てているのは「気持ち」。おなじく「はじめに」から引用します。
引用:
「会話は言葉のキャッチボール」ではなく「気持ちのキャッチボール」なのです。
話し方のテクニック以前に、この基本を忘れないようにしましょう。
本文では、かなり具体的に、言葉の使い方を例示してくれています。
たとえば、「……ですか?」よりも「……なのでしょうね」と聞くほうが相手が答えやすいという箇所では、こんな感じです。
引用:
ずいぶん素敵な異性に、特定の恋人がいるのかどうか尋ねたいときも「彼氏(彼女)はいるのですか?」より「素敵な方がいらっしゃるのでしょうね」と遠まわしに聞いたほうが、答えてもらえる可能性が高いです。