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子どもを叱らずにすむ方法おしえます―お母さんがラクになる新しいしつけ


ミニレビュー

人類を「子どもを叱りそうな人」と「そうでない人」の半分に分けたとすると、わたしは後者に入れてもらえるんじゃないかと勝手に思っています。しかし実際は叱るんですね、これが。

適切な「叱り」は必要だと考えています。そういうレベルではなくて、つい自分のイライラが子どもに向かって表出してしまうみたいな、あとから自己嫌悪に陥る類の「叱り」もやってしまいます。これは、子どものために、無くさなくてはなりません。

この本では、親に必要な資質として下の二つを挙げています。

・温かいやさしさ
・ゆずらない強さ

前者に関しては、触れる、ほめる、そばにいるといった基本的な(とはいえ実行は難しい)ことがらに加えて、子どもを愛するために「今、ここ」に生きるコツが紹介されています。

この本の眼目は後者の「ゆずらない強さ」の章です。ここで叱らないしつけ方である「立って考える」「解決策を話し合う」という方法が紹介されています。場所を決めるという点ですこし「タイムアウト」に似ていますが、単に隔離するのではなく、子どもが自分で考えて問題を解決するために話し合うところに重点が置かれています。ですから親がどういう問いを発するかが結構重要で、この本でも、量的には物足りないですが、いくつかのヒントが述べられています。