ミニレビュー
ユメ業界ではユウメイな和田さん。自らの会社「私には夢がある」のスローガンでもある「その夢はいつやるんですか?」をタイトルにしたこの本で何を書かれるのか、とても気になっていました。
体裁はエッセイ集という感じ。2〜3ページの短い読み物が連なっています。ゴシック体、十分な余白と行間、読みやすい文体、そして温かいメッセージ。200ページ弱のソフトカバーなのでサラッと読み通せ、しかも読後元気が出る。
どこからでも読めるようになっていますが、実はちゃんと夢へのステップに沿った章立て(下記)になっているところもいいですね。
・行動力のある自分ができるまで
・何かをはじめるときの恐怖を、乗り越えるために
・はじめの1歩を踏み出すために
・継続するのが辛くなったら
・やってよかったと思えるために
・やらなかった、と後悔しないために
自らの経験談をふんだんに盛り込んだ親しみやすいトーンの中に、読書家の和田さんらしく豊富な引用がちりばめられています。
これだけ立派な内容をお書きになって、年齢のことをいっては何ですが、まだ20歳代。
「向田邦子は突然あらわれてほとんど名人である」と書いた山本夏彦氏に倣えば
「和田清華は突然あらわれてほとんど人生の達人である」
という感じです。
最後に、気に入ったタイトルを2つだけ挙げておきます。
「可能性は無限。だけど人生は一回きり」
「ペースダウンしても、レベルは落とさないで」