ミニレビュー
起-動線が協業させていただいているアットマーク・アイティ代表藤村さんが「役に立つ本」の一冊として挙げていらっしゃったのを読んで、早速読んでみました。
本はまず
『日によって、物事がうまくいく日があるのは何故だろう。』
と始まります。
著者はスポーツ心理学の研究者。いわゆる「のっている」状態(「理想的な心理状態」―Ideal Performance State、IPS)を研究し、それを「ハイ・ポジティブ」と定義しました。
インテンシティが高い | |||
楽 し く な い | ハイ・ネガティブ (筋肉が緊張していて、エネルギーがある)
不安 恐れ 怒り | ハイ・ポジティブ (筋肉の緊張はなく、エネルギーがある)
エネルギッシュ 活発 | 楽 し い |
ロー・ネガティブ (筋肉が緊張していて、エネルギーがない)
退屈 無関心 困惑 | ロー・ポジティブ (筋肉の緊張も、エネルギーもない)
リラックス 眠い | ||
インテンシティが低い |
図中の「インテンシティ」は「熱心度・熱中度・気合の入り具合」と訳されています。
で、必要なときにどうやってハイ・ポジティブに自分を持っていくかということを、下記の10の視点から解説しています。
・態度・姿勢
・モチベーション(動機)
・ヴィジュアライゼーション(視覚化)
・エクササイズ
・ダイエット(食事療法)
・呼吸コントロール
・ユーモア
・リチュアル(個人的な癖・習慣)
・問題解決と創造性
・ストレス
各章25ページ程度。適度にアカデミックで、適度に実用的で、ちょっとした「精神の健康辞典」の趣です。たしかに実用的な本ですね 。