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ふりまわされない 〜 会社、仕事、人間関係がらくになる7つの物語


ミニレビュー

著者はカウンセラー。「信田 さよ子」で検索してみて、たくさん本を書かれていることを知りました。

この本は、カウンセリングセンターを運営する著者の経験がもとになっています。7つのタイプの悩みについて、物語形式でコツを伝授するといった体裁。それぞれ、カウンセリングを受けた主人公のもとに「あなたの心を紙1枚分だけ軽く」する紙の妖精パピルが現れるという構成です。ちゃんと、物語ごとに「ふりまわされないコツ」3か条が付いてきます。

ひとつ面白かったのが『「選択の2」から「バランスの3」へ』という項の見出し。自分が執着しているもの・自分の願望が2つだと、二者択一の苦しみを味わうことになる。しかし、願望を1つ増やすと、バランスを取ろうという発想になるので、逆にラクになるという理論(?)です。
たとえば「1.仕事 2.家庭」と考えてしまうと苦しいが、あえて3つめを足して「1.仕事 2.家庭 3.趣味」などと考えてみると、バランスを取ろうという発想が沸いてきてラクになるし、モチベーションも上がるというようなことが書いてあります。

そのメカニズムはよく分かりませんが、たしかに煮詰まった時に使えそうな発想。