ミニレビュー
「悪い声」を「よい声」に変える(たとえば「小さい声を声量ある声に変える」)方法、あるいはシチュエーション別(たとえば謝罪のとき)の発声テクニックなど、さまざまな切り口で発声の改善方法を解説しています。
基本的な考え方は、同じ著者による4年前の著書『言葉と声の磨き方』(ミニ書評)から変わっていませんでした。この本はCD付きで1260円とかなりリーズナブルですが、「成功するための」という切り口で編集されているせいか、『言葉と声の磨き方』に比べるとやや安手な印象(失礼)を受けてしまいます。トレーニング方法などがさし絵付きでていねいに書かれており、分かりやすさへの配慮は前著から一貫しています。