- タイトル:リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで (ハヤカワ文庫 NF 363 〈数理を愉しむ〉シリーズ) (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
- 著者:ゲルト・ギーゲレンツァー(著)、吉田 利子(翻訳)
- 出版社:早川書房
- 出版日:2010-02-10
ミニレビュー
引用:
四〇歳の女性が乳がんにかかる確率は一パーセントである。また乳がん患者が、乳房X線検査で陽性になる確率は九〇パーセントである。乳がんではなかったとして、それでも検査結果が陽性になる確率は九パーセントである。さて、検査結果が陽性と出た女性が実際に乳がんである確率はどれくらいか?
知ってる知ってる、ベイズ推定の問題だ。でもどうやって解けばいいんだっけ……という気持ち悪い状態から解放してくれた本。「確率でなく頻度で表現し直せ」というアドバイスによって解放してくれました。上の例でいえば、40歳の女性が100人いたとして、乳がん患者は1人。この人はほぼ(90%)陽性。残り99人のうちで陽性になるのは約9人。さて……とやるわけです。するとあら不思議、問題はえらく簡単になってしまいます。中1の娘に問題を出してみて、簡単に解けることを確認しました。
医療関係の問題を中心に、さまざまな問題について繰り返しこの「簡単な解き方」を教えてくれます。