ミニレビュー
スヌーピーは知っていますが、『ピーナッツ』という漫画をじっくり読んだことはありませんでした。
『ピーナッツ』の翻訳を手掛けてきた詩人の谷川俊太郎さんと、臨床心理学者の河合隼雄さんが、いくつか作品をピックアップしながら対談形式で解説をつけていきます。
話題は日米の文化比較と著者のシュルツ氏の「深さ」が多め。『ピーナッツ』を読んで何となく持つであろう「う〜ん、深いなあ」という気持ちの、その正体を解説しています。
著者がせっかく婉曲に語りかけているものを、身も蓋もなく解剖してしまっては味気ないではないかという『ピーナッツ』ファンも多いかもしれませんが、わたしみたいにほとんど『ピーナッツ』を読んでいない読者が、その世界を垣間見るには便利な本かもしれません。
気持ちが楽になる本なのでこのカテゴリに。