ミニレビュー
「失敗学」ブームの先駆け。
エンジニアリングはすなわち失敗との付き合い方みたいなものです。著者の畑中さんは工学畑の方ですから、もともと失敗のマネジメントには長けていらしたに違いありません。
この本は失敗との付き合い方を抽象化して学問に昇華させようという試みです。途中でなぜか発想法に話が逸れたりしますが、「創造への避けられないステップとしての失敗」が網羅的に理解できます。
失敗を知識化するために何をメモしておけばよいか、実用的な記述があったので簡単に引用しておきます。自分の失敗ノートを作ってみるのもいいかも。
1. 事象
2. 経過
3. 原因 ― まずは当事者の推定でOK
4. 対処
5. 総括
6. 知識化 ― まとめ