概要：
無料でなんでも相談に乗ってくれるという河原に住む浮浪者的老人に、一人のサラリーマンが相談に乗ってもらいながら自分の人生の方向性を見いだしてく、というストーリー仕立ての読み物。平易な言葉でわかりやすく書かれていますので人生哲学を気楽に学べる本です。
推薦対象者：
これから自分なりの哲学を構築・メンテナンスしようかな、という方に。また、「論語」はとっつきにくく途中で挫折した、とか、伊藤肇さんや安岡正篤さんの帝王学系はいまいち心に響かない、なんていう方にも是非。
推薦ポイント：
この本で語られている要素は意識の高い皆さんにとって特に真新しいことは少ないかもしれません。世の先輩たちが大切に語り継いできてくれた不変の真理といっていい言葉ばかりなので、皆さんのこれまでの人生の中でなんらかのかたちで出会ってきているのではないかと思います。とはいえ「珍しくないけど忘れては行けない大切なモノ」を繰り返し浴びること、これこそ情報の洪水に流されがちな現代人にとって必要なスキルだ、との立場から、あえてこの本を推薦させていただきます。
またこのストーリーの中の老人とサラリーマンのやり取りには、カウンセリングでもない、100%コーチングだとも言い切れない、「育成方法」のあるべきかたちが読み取れるような気がします。そのあたりに興味ある方も是非ご一読いただきいろんなご感想をお聞かせ願えればと思います。