えーと、僕の入っているメーリングリストで、この本の紹介があり、とても起-動線的だと思ったので、とりあえずここに登録しておきました。
MLでのこの本の紹介を、下に引用しておきます。
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問題解決の本を読んでも問題が解けるようにはならない。
ところが、人々は毎日いろんな問題を切り抜けている。
このように、自分にとって大切な問題ならば、なんとか解決してゆくことができるのである。
問題解決者としての私たち人間は「自分でさまざまな新しい目標を創り出し、それに向かって進むための、すばらしい心理能力を発揮することが出来る存在」であり、また問題を解決するというのは、そうした能力を発揮することによって、自分で創りだしたさまざまな新しい目標に向けて進むことをいうのである。
分からないことがあるときは、まず腹を据えてまわりの状況をしっかり把握しなくてはいけない。
明確な目的と目標を定め、それを信念として持ち、決心をする
必要なものを手に入れる(道具、能力)
具体的に行動の目標を定める
綿密なプランを立てる
未知の問題の発生を想定する
知識の限界を超える問題には、その場その場で対応する
目的達成のために、困難を乗り越える意志を持ちつづける
どうしても動かせない枠組みがある場合には、流れに沿い、未来に従うことも必要
逆らえぬ要因は、それとして受け止める
一人では解けない問題もある、まわりの人々の知恵を借り、勇気づけられる
問題を解くのに最も必要なのは、私たちが日常生活のなかで得る一つひとつの経験である
私たちは無限の情報を記憶できるとみなしてもよいが、記憶は自分の目的や目標の達成に都合のよいように再構成される
イメージは、自分がそのことに対して、どのような関心をどのくらい深く抱いているかによって決まる
同じものを見ても、見る人の知識によって、心に浮かぶイメージは異なる
思考によって創りだせる新しいイメージは、また再び思考のために使うことができるから、思考の深さには際限がない。つまり私たちはいくらでも深い思考ができる可能性を秘めている。そして、この、心の中でものごとを深く考えられるという能力が、私たちの問題解決を支えておいるのである。
ものごとの本質がわかっていないと、問題は解決できない
深く関心を抱いていることに対しては、私たちはなんとかそれに関する知識を得ようとするものだ、その知識に基づいてそれらの疑問を直ちに解消しようとするからなのである
問題解決のために、目標と目標を達成するための手段と、現在の状態を明らかにする
長期的な目標達成には、いろいろな未知の要因に左右される。こうした不確定の要因を乗り越えて目標にちかづくには、ほぼ無意識のレベルでも働きうるような能力が必要なのかも知れない
問題:持っている知識によって問題のとらえ方が違ってくる
あるできごとに関心をもっている人は、そのできごとを自分の問題として表現し、自分のために利用することができる
知識がなければ、簡単な問題でも、問題として捉えることはできない
問題解決のためには、経験も必要となる
問題解決のパラドックス:「状況を理解しなくては問題を適切に表現することはできないのに、問題を表現することによってはじめて状況が理解できる」
問題解決者としての私たちにとって、まず大切なのは未来であって過去ではない
問題解決というのは、願望や目標の形で心の中に具体化している価値を実現すること
過去は、より適切なプランを立てるために記憶の中から再構成された情報であり、過去はそのプランの中で生きてくるもの
深い理解というのは、単に見る・聞くということだけでなく、自分自身で行い、吟味することを通して、はじめて得られてゆくものだ
有効な教育手段アンケート結果:実験、ゼミ、演習、講義、レポート、小テストの順
あることの情報が増えると、それを利用して自分の考えを疑うよりは、むしろ考えを補強しようとする傾向がある
経験はひとつひとつ異なるし、記憶は自律的に変容する、個別的な経験だけでは、確信を深めるための根拠は得られにくい
確信を持つためには、多くの知識と経験、およびそれらを用いた吟味のプロセスが必要で、吟味の仕方自体が知識や経験に左右される
知識のダイナミックス:理解すること、解くこと、吟味することを通して新しい知識が身につけられ、より適切なものへと変えられていくこと、そして、その知識が新たな問題の解決のための拠りどころとなっていくこと
執着心、強い一貫性、役割認識、使命感を持つ
やっかいなことに、自分自身も掴みがたく、自分は時間とともに変化してゆくし、また状況に応じていろんな側面が現われる
問題解決プロセスは、知的な能力だけではなく、さまざまな感情のたばに彩られている
意味敏感性:その状況を何のために見ているかによって、捉え方、つまり状況の持つ意味が違ってくることと、反応が敏感、すなわち、関心のあるできごとにはどんな小さなことでも、きわめて敏感に反応できること
人間は、自由に願望や目的、目標を創りだすことができ、未来の行く先を自由に決められる特徴を持つ
ある目標の達成に向けて、私たちは自分の心理的能力をフルに発揮することができる、そして目標自体を自由に決められるとしたら、私たちの問題解決能力は、信じられないくらいのひろがりを持つことになる、たとえば、知識の身につけ方ひとつをとっても、目標に応じていろいろ考えられ、すばらしい私たちの心理的能力を、さらに無限に拡大することができるのである
一方人間は、これまでに獲得した思考をなるだけ崩さないような特性を持つ(変革の難しさ)