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チェンジモンスター―なぜ改革は挫折してしまうのか?

kojiさんのライバル?のボストン・コンサルティング・グループによるコンサルタントの知見から書かれている本です。

アメリカの大企業改革の2つのケースを例にとって、改革の進め方や、改革の段階に応じての失敗しやすい点などを、ストーリー形式で紹介しています。

かなり大げさな記述がちょっと鼻につく感じで、正直僕にはあまり面白い本ではありませんでした。が、「チェンジカーブ」を想定して、現在自分の改革がどの段階にいるかを考えながら次に打つ手を決める、という方法論は、なかなか役に立ちそうだな、と思いました。

この本での一番面白かったのは、2つのケースについての説明がすべて終わった後の最終章にあった、作者の女性自身の経験談のところでした。離婚、シングルマザー、実家での癒し、銀行への就職による職業への自信、コンサルタントへの転身、成功というのが、とても心打たれました。むしろこちらを例に本を書けば良かったのにという感じ。

「補論:日本企業への処方箋」は蛇足ですね。