【お得感のある新書】
「チョコエッグの中身を作る人びと」海洋堂。街の模型店から出発した怪しい造形集団は、「不況下の優良企業」に成長した今も、独特なメンバーたちによって営まれているらしい。
社長も社員(模型作家)も強烈。仕事の疲れをいやす趣味も模型作りなので、ほとんど家に帰らない等というエピソードを聞くと、ちょっと引くぐらい(笑)だが、文章が大阪弁なこともあり、非常にパワーがあって、元気づけられる。
もう一ついいところは、読む人の立場に応じて、多くのヒントを与えてくれる点。
オタクであることをいかに商才に変えるか。
良い作品の最後のツメ方について。
モノづくりの現場で何が起きているか。
天才社員の飼い方。
などなど。軽く読めるし新書なので、電車の中用におすすめです。