センセーショナルなタイトルで、また、冒頭には、異色の軽いショートミステリ風の読み物があって、目を引きます。
「ザ・プロフィット」を読んだ後だったので、利益阻害要因のいろいろなケースを書いた本なのかと思いましたが、ミステリ風のショートストーリーは冒頭の１編だけで、あとは通常のビジネスノウハウについて書かれた本です。特に、作者の専門である、広告などのマス・マーケティングの話が中心です。
しかし、作者の経験に基づいて、そのノウハウを零細企業向けに非常にきめ細かくカスタマイズして伝えてくれているので、きわめて実用できではないかと思いました。
冒頭のミステリも、広告を打った後、そのレスポンスへの対応が悪いのでは広告を打つ意味がない、ということをわかりやすく、具体的に伝えるための仕掛けだったのだ、ということに、読んだ後で気づきました。
読みやすいですし、広告宣伝のノウハウというのは、案外わかりそうでわからないものですので、起業された方やこれから起業しようとする方には、かなり役に立つ本だと思います。