『情報選択の時代』というのは、溢れる情報をいかに選択し、自分にとって意味のあるものとして「理解」するかということについて書かれている本ですが、その中に「物語の輝き」という一説があります。
(略)
物語は情報の活用を促進し、そしてそれは情報に意味を与える。記録が残されている過去八000年の有史以前、唯一の情報伝達手段は、何十万年にもわたって、会話だけだった。人間が所有するすべての歴史、つまりそれが世界の歴史に等しかったわけだが、それは人から人へ語り継がれた物語によって伝えられた。(略)
物語る能力は、おそらく私たちのDNAに組み込まれているのだろう。記憶や学習は、物語をゆりかごにして確実なものになった。(略)
物語はまた、情報をコンテキストのなかに位置づけ、記憶に残すための方法でもある。聖書(略)を暗記するのは時間の浪費だが、物語を理解し、そこに含まれる自分自身の人生に対する教訓を理解するのは、浪費ではない。
『情報選択の時代』
自分ナビ作成プログラムの終盤で「シナリオを描いてみる」というエクササイズがありますが、これは前段の「情報収集」で集めたデータを基に自分自身の未来の物語を作ってみることに他なりません。起承転結の代わりに「全方位チェック」→「大丈夫シート」という構成を用意してあります。それまでのエクササイズが済んでいれば、チャレンジに臨んで浮かんでくるあなたのモヤモヤを投げ込むとシナリオが出来てくるという仕掛けです。
※ 「自分ナビ」作成プログラムは提供を終了しています