先日のセミナーの後、藤原和博さんから聞いた話。藤原さんの最新の本は『リクルートという奇跡』という、彼が約20年を過ごしたリクルートという会社についての本なのですが、企画を持ちかけられて最初は断ったんだそうです。既にリクルートを離れ、現在のテーマである教育の問題で頭が一杯で、とても書けないと。
しかし結果的に書いてみると(酒の席だったのでこの辺りの経緯は失念してしまいました。失礼)、「書くことではじめて分かる」ことがいろいろ有った、ということです。リクルートが自分にとって何だったのか、会社で経験したひとつ一つが自分にとってどういう意味を持っていたのか、書かなければ整理できなかった自分を発見できたことは大きな収穫だったと仰られていました。
書く、というのは大変エネルギーを使う作業です。「自分ナビ」作成プログラムでは自分の言葉で書くことをとても重視しています.書いたものは自分の資産。書きっぱなしで終わって欲しくありません。何度でも手直しが出来ると同時に、できれば他人に見てもらい、更には志を同じくする仲間が見つかる。自分ナビはそんなツールとなることを目指しています。
サービス開始前、「自分ナビ」作成プログラムを紙(あるいはCD-ROM)のワークブックに仕立てて出版するか、現在の形式にするか、随分考えました。前者のほうが低価格で提供できる点では大きなメリットですが、それでは通信教育と変わりありません。一生懸命考えて、たくさん書いて、その成果を共有できるという起-動線の特異な形態をもっともっと活かす方法を考え続けています。
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