人間が集中力を持続できる時間が短くなってきている、ネットを閲覧するときの集中力持続時間はたった9秒で、これは金魚並みであるというメールをkataoka氏が転送してくれました。
百式の田口さんがどこかに寄稿した記事で、MITの最近のリサーチ結果を報じたBBCのサイトが出所です。
Webユーザの気の短さについてはインターネットが本格的に商業化され始めた1995年後半くらいから繰り返し指摘されてきたと記憶しています。ページが見え始めるまで○秒、コンテンツが画面を埋め尽くすまで○秒、欲しい情報にたどり着くまで○クリック以内でないと、なんとユーザーの8割はサイトを去ってしまうなんていうアナリストの調査レポートを熱心に読んだものです。この7年間はハイテク産業が総力を結集して消費者様に快適なWebサーフィンをしていただくための環境を整えてきたと言っていいでしょう。
今回のMITの調査が示唆しているのは、そういった努力の甲斐あってWebサーフィンが一般化した結果、その性向がWeb以外の生活を侵食してきているということだと思います。
MITの「エキスパート」(何の?)のアドバイスというのがあって、ここにそのまま引用しますと”Give yourself a question, give yourself a goal, write it down. Follow that goal, know why you’re surfing”だそうです。誰か、Webブラウザの上の方に「本日のサーフィンの目的とゴール、そして目標時間」なんかを書いて貼っておけるプラグインソフトでも作ってみません?
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