週休三日制に挑戦している人の記事をblogで紹介したところ、
「独立事業者だからできた話であって、一般の人には無理な話ではないか」
というメールをいただきました。
それはそうだと思います。
もとより事例は個人的な経験談に過ぎません。
成功事例でも失敗事例でも、事例に学ぶ際には、
・結果でなくそれを産み出した原因
・手段でなくその目的や動機
に目を向けることで、ヒントが得られるのではないでしょうか。
そこで、そのような視点で「週休三日で働く」という
チャレンジに学べることを考えてみました。
時間を強制的に短くすることで、仕事の優先順位を見直す
作業の生産性を高めることも重要ですが、
より重要かつ効果的なのは「選択」。
緊急の仕事に追われ続けるのではなく、
重要な仕事を選んでこなせるよう、仕事を再設計せよ。
…と、言うのは簡単ですが、なかなか難しいですよね。
そこで、あくまでもゲームとして、
「6日分の仕事を5日でこなすにはどうしたらいいか?」
ではなく、
「1週間に4日しか働けないとしたら、どの仕事を選択するか?」
と考えてみたらどうでしょうか。
そのように考えて時間配分をすることで、
より大きな成果が出せる可能性は無いでしょうか。
「ほんとうの目的」に遡って考えてみる
上記のアイデアを深めていくと、
「引退するまでの○年間で、何を成し遂げたいか?」
さらには、
「残りの一生が○年しかないとしたら、何に時間を費やすか?」
というような、重い問いに行き当たります。
重いですが、考える価値のある問いでもあります。
考えたからといって、今すぐに打てる手は見つからないかもしれません。
しかし、ワーク(&ライフ)スタイルを見直すきっかけにはなります。
(週休三日を礼賛しているわけではありません。人生の短さに思いをいたした結果、
週6日働くべきだと思い直す人もいるでしょう)
「思い込み」がないかどうかをチェックする
この記事で注目すべきは、「週休三日」という手段ではなく、
「なぜ朝5時半から夜10時まで働いても仕事が無くならないのだろうか?」
という問いの部分でだと思います。著者はそのように問うたことで、
「やるべきことは常に出てくる」
「とすると、単に『もっと働く』だけでは解決できない」
「つまり、問題は時間ではなくメンタルにあるのではないか?」
と考えを進めることができました。
その仮説を検証するため、労働時間を縮めて
「何が起きるかを見てみよう(see how it goes)」
ということで、このチャレンジに至ったようです。