労働市場におけるビジネスマンの市場価値を、企業評価の手法である「キャッシュフローの獲得能力を定量化したもの」と定義して、論を展開していくという視点で書かれた本です。多用な要素を属性として持つ1個の全人格的価値を評価することはそもそも無理であって、経済的効用という限定された領域の中で外部から受け取る定量的評価にフォーカスするという割り切りはユニーク。企業コンサルテーション手法を応用した理論を展開しているので少々堅苦しくもありますが、時にはドライな視点で自分の市場価値を考えてみるのも良いかもしれません。
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