ミニレビュー
（各種の改革が中途半端な原因として）「現状を変えなければよくならないということまではわかっているものの、では変えてどこに行くのかというヴィジョンが見えていないことにあると思います。そのヴィジョンが、「心豊かに暮らせる社会」であり、つまり、それぞれの「個」を生かす多様な価値観をもつ社会です。そこでは、すべての人が、それぞれの能力を存分に発揮し、充実感を持って生きることができます。そして、すべての人が、それぞれに他者に役立つことで感謝され、己の存在意義を実感するのです。そのようにして、日本社会が、すべての人がのびのびと生きることのできる「場」となります。」