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コンセプトノート

227. 敢えて「継続しない」ことを継続的に選択していく、メタ継続力

継続とは、「よい習慣に入れ替えていくこと」

ココロミを取り上げてくださった『そろそろ本気で継続力をモノにする!』を、興味深く読みました。

「継続」というのは面白いテーマです。継続とは何かを続けること、習慣化することですが、「同じ事をずっと続けている人」がすなわち継続力が高いとは、単純には言えません。なぜなら、そのような人は「新しいことへの挑戦」が継続できていないから。我々は成長のために継続力を高めることを望むのであって、単に機械のような反復力だけを身に付けたいわけではありません(もちろん反復作業の中に成長を見出すことも可能ですが、その場合は表面的には反復作業であっても「同じ事をずっと続けている」わけではありません)。

我々はすでに十分忙しいわけです。その中に新しい習慣を押し込もうとするならば、これまで継続していた何かを止めて、スペースを作る必要がある。それを考えると、継続の定義は
「よい習慣に入れ替えていくこと」
としたほうが分かりよさそうです。何を持って「よい」とするのかは、もちろん人によって、タイミングによって、変わってくるでしょう。

継続力 = 習慣化する力 + 習慣を捨て変化を継続する力

「よい習慣に入れ替えていく」という意味での「継続力」は、「習慣化する力」と、いまの習慣を捨てて常に変化を仕掛けようとする「メタ継続力」とでも呼ぶべきもののセットが必要です。

「これを始めるからこの習慣は止めよう」と意識することは実際には少ないと思います。新しい習慣に押し出されて、何かがフェードアウトしていく。後から誰かに
「そういえば最近アレやってないみたいだね」
と言われる気持ち悪さに耐えることもまた、「継続力」の一部でしょうね。