「ライフ・バランスはゼロサムゲームではない」
先週参加した、パク・ジョアンさんのワークショップはとても楽しい経験でした。いろいろ学びましたが、まず皆さんとシェアするとしたらこのメッセージです。
ゼロサムゲーム
ゼロサムゲームというのは、参加者の得点と失点の合計が常にゼロになるようなゲームです。限りある資源を取り合うようなゲーム(分配交渉)は、誰かが多く取れば、その分誰かが少なくしか貰えないので、ゼロサムゲームになりますね。
プラスサムにもマイナスサムにもなる
ライフ・バランスというと、自分の24時間という限りある資源を分配するわけですから、ゼロサムゲームのような印象を持っていませんか。
Aを増やすためにBを減らせば済むのであれば、
実はそれほど大きな問題ではありません。
「バランスを欠く」とは具体的にどういうことなのか、参加者のお一人が例を挙げておられました。
- 仕事が忙しい時期が続いて体力が落ちる、
- 体力が落ちると休日にたっぷり休息が必要になる、
- 休日がうまく使えないので息抜きの時間が減る、
- そうすると仕事へのモチベーションが上がらず、能率が悪くなる、
- 結果としてますます長時間労働をせざるを得ない
- (最初に戻る)
これはマイナスサム、悪循環ですね。実現できることの総量が減ってしまう。
逆に言えば、時間を割いて運動を入れることでプラスサム、好循環のゲームに持ち込めるということです。
つまりライフ・バランスを取るということは、AのためにBをガマンするというような単純な話ではなく、やりたいことを少しでも多くやるための方法論だということです。
バランスの崩れを測るには
ではマイナスの循環に落ち込まないために、どこから手をつければいいのか。パクさんのセミナーは、「重要だと感じているのに、それに見合った時間とエネルギーを割けていないところ」
を探すところから始めます。
それがライフ・バランスの輪といっているものです。やり方が少々異なるのですが、Web上で試せます。起-動線トップページの右下に「ライフバランスチェッカー」というものがありますので、よかったらどうぞ。
一般的に重要と思われる8つの領域が上げられていますが、パクさんによれば、この8つは何でもいいんだそうです。
とにかく、自分が重要だと思うものを8つ書き出して、それに実際に費やしている時間とエネルギーを考えてみる。そのギャップが大きいところから手を付けていきます。
(注:ライフバランスチェッカーは提供を終了しました)