- タイトル:運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則
- 著者:リチャード ワイズマン(著)、阿部 真理子(イラスト)、Richard Wiseman(原著)、矢羽野 薫(翻訳)
- 出版社:角川書店
- 出版日:2004-01-30
ミニレビュー
2004年に「ツイてる?」というエントリで原著を紹介したことがあります。実は同じ年に訳出されていたことを今ごろ知りました。
運がいい人は、偶然を積極的に探している。直感に従って行動している。いつか運が向くと信じている。不運も幸運に解釈してしまう。ごく簡単にまとめると、こんな感じでしょうか。
たとえば、店の入り口にお金を落としておく。それに気がついて拾う人と気がつかない人がいる。自称「運のいい人」には、実際に前者が多い。そんな話が目白押しです。
副題の「運を鍛える四つの法則」だけを読むと、ちょっと反則な感じがすると思います。
法則1 チャンスを最大限に広げる ― 運のいい人は偶然のチャンスをつくりだし、チャンスの存在に気づき、チャンスに基づいて行動する
法則2 虫の知らせを聞き逃さない ― 運のいい人は直観と本能を信じて正しい決断をする
法則3 幸運を期待する ― 運のいい人は将来に対する期待が夢や目標の実現をうながす
法則4 不運を幸運に変える ― 運のいい人は不運を幸運に変えることができる
「不運を幸運に変える」ってどういう法則なんだと思いますよね。著者が見いだしたこの法則に則った行動のリストを見ると、もうすこし納得できるかもしれません。
- 「運のネットワーク」を築き、それを広げている。
- 肩の力を抜いて生きている。
- 新しい経験を喜んで受け入れる。
- 直感と本能に耳を傾ける。
- 直感を高める方法を知っている。
- 幸運が将来も続くであろうと期待している。
- たとえ可能性がわずかでも目標を達成するために努力して、失敗してもあきらめない。
- 対人関係がうまくいくと思っている。
- 不運のプラス面を見ている。
- 不運な出来事も、長い目で見れば最高の結果になると信じている。
- 不運にこだわらない。
- 積極的に行動して将来の不運を避ける。
「運のいい人」の12の行動 – *ListFreak