ミニレビュー
神田 昌典氏と勝間 和代氏が推薦するビジネス書を集めたムック。「10年後あなたの本棚に残る」と銘打つだけあってオーソドックスな（よく他の本でも紹介されている、定番的な）良書が選ばれています。
定番の本ほど書評が難しい面があると思います。本のメッセージがすでに広まっているがゆえに、ただの内容紹介では「あたりまえ」と思われるし、平凡な切り口では「つまらない」と思われる。そこで、なぜこの本が定番なのか、自分にとってどう役だったかというようなことをきちんと書き込んでいかなければなりません。
お二人の書評を読んで、こういう定番本をきちんと読み込まれていることに感心しました。また書評のスタイルも違っていて面白いですね。神田氏はやや内容要約的＋俯瞰的。勝間氏は他の著作同様「ワタシ」が多めに入っています。個人的には、パーソナルな感じを前面に押し出した後者の書評のほうを面白く読みました。