ミニレビュー
第1部では「決断」を6つのプロセスと24のシンクポイント(考えるポイント)に整理して紹介。
第2部ではそのプロセスに沿って、キューバ危機におけるケネディ大統領、宅急便事業を開拓したヤマト運輸の小倉昌男社長の、それぞれの決断をレビューします。
第3部では企業において、そして家庭において決断を迫られるシーンを3つ想定し、決断の練習をします。
…と、充実した内容ながら、200ページ足らずの新書。決断のプロセス自身は、オーソドックスな問題解決のプロセスの拡張版という感じで、新味こそありませんが堅実です。
著者の調査によると、成功している経営管理者の決断には3つの特徴があるとのこと。
一つめは「意思決定が速い」こと。
二つめは「決断の目指す対象が明確である」こと。
引用:
人の心を動かすような決断は、他者のためのものであることを多くの事例が語っているのだ。
三つめは「決断に至るプロセスが映像化されている」こと。
引用:
つまり成功者というのは、決断に至るまでのプロセスを映像化するのに長けた人たちである。