ミニレビュー
辞書として読むとよいかも
哲学から経営学までをカバーしようとする領域の広さ、知の方法論の歴史的な解説を行おうとする時間軸の長さ、そして限られた紙面で相当量の単語を説明しようとする深さ。
かなり欲張りな本です。ビジネス書として「方法論」と呼ぶにはずいぶん抽象度が高く、むしろ個々人が自分なりの方法論を考えるための「辞書」というつもりで読むとよいのかなと思いました。
ただ読んでいくと単語の多さに圧倒されます。しかし例えば、「オレ流発想法」みたいなものを予め考え、それを検証するために拾い読みしていくと、「似たようなことは昔から考えられていたのか」というような発見があり、そこであらためて深く学習する気になるかもしれません。