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ウケる技術

これはすごい本ですね。

文字通り、いかにして笑いをとるかについての技術を、分析・体系化して示している本です。

「笑いをとる」というのは、センスや才能という生まれつきのもので、技術として習得できるものではないのではという考え方が一般的だと思いますが、この本を読むと、たしかにこのストラテジーなりテクニックを使い、十分な練習を積めば、誰でも笑いが取れる人になれそうです。

しかも、作者の基本的な哲学は、「コミュニケーションはサービスだ」というものであり、毒だけの笑いはなく、全体を暖かさが包んでいますので、不快感がありません。

具体的例文も秀逸で、十分に笑うことができます。

ただ、基本的には東京風のちょっと理が勝った笑いなので、関西の情を重視するお笑いが好きな方にはやや違和感があるかもしれませんが、全体として十分にバランスがとれており、おそらくたいていの方に受け入れられるでしょう。

コミュニケーションの技術としての「ウケる技術」は、身につけておくと非常に強力です。読んでおもしろく、使って役に立つ良書だと思いました。