ミニレビュー
うまいタイトルです。「会社人間が会社をつぶす」というのはどういうことかというと、
会社人間、すなわちワーク・ライフ・バランスを欠いた「ワーク」へのコミットメント
→ 疲労・家庭不和
→ 生産性・顧客満足度の低下
→ 業績の低下
→ 更なる「ワーク」の強制
という悪循環を産むということです。
個人が自分の人生のワーク・ライフ・バランスを追及し、企業がそれを尊重・支援することで、この悪循環の歯車を逆に回そうというのが著者の提案。ワーク・ライフ・バランスを個人の問題に閉じ込めず、個人と企業のWin-winの形にして提案しているところが実践的です。
とはいえ最も重要なのは個人の意識改革。
引用:
やりがいのある仕事と充実した私生活を共存させるために個人個人でできることは、たくさんあるのだ。仮に企業がこの施策を実現したとしても、社員個人がワーク・ライフ・バランスの思想を理解し実践しなければ始まらない。そういう意味で、個人の意識改革が何よりも必要なのだ。
(略)とにかく自分を知ることが第一。忙しい忙しいと言っているうちに、時は恐ろしいほどの速さで過ぎていく。ふと振り返ると何をしたか思い出せない。だから一度じっくり時間を取り、自分の人生に正面から向き合うことが必要になってくる。
■ 参考
# きゃりあ・ぷれすによる著者へのインタビュー。
> 天職を探せ 第1回〜ワーク/ライフコンサルタント パク・ジョアン・スックチャさん
(前編) (後編)